共働き夫婦のお金管理、別財布 vs 共同口座どっちがいい?

家計・節約

「結婚したら家計ってどう管理すればいいの?」ユキが迷い始めた

ユキ

来年には子どもも考えてるし、そろそろお金の管理ちゃんとしなきゃって思ってて。
モリガマ

今は別々に管理してる感じ?それとも何か決まったルールがあるの?
ユキ

一応、家賃は僕が払って食費は妻が担当、みたいな感じで…でもこれでいいのか全然わからなくて。
モリガマ

実はね、共働き夫婦のお金管理には代表的なやり方が4つあるんだよ。まず全部見てみようか。

共働き夫婦の家計管理、実は4パターンある

マネーフォワードが2024年に共働き夫婦611人を対象に実施した調査によると、家計管理のスタイルは主に4パターンに分けられることが分かっています。

スタイル 採用率 一言説明
全額一本化型 39.3% 全収入を合算し、両方おこづかい制
共同口座型 25.0% 一定額または割合を共同口座に拠出
費目別分担型 14.4% 担当する費目を夫婦で分けて各自が払う
片方管理型 14.1% 得意なほうが全体を管理し、相手はおこづかい制

それぞれのスタイルにメリット・デメリットがあります。順番に見ていきましょう。

①費目別分担型 ─ 担当する費目を夫婦で決める

「家賃と光熱費は夫、食費と日用品費は妻」というように、費目ごとに担当者を決めて各自が払うスタイルです。ユキ家のやり方はこれに近いですね。

メリット デメリット
  • 結婚前の生活スタイルを大きく変えずに始めやすい
  • 個人の自由なお金が確保しやすい
  • 自分の収入を細かく開示しなくてもまわる
  • 家計全体が見えにくく、貯蓄計画が立てにくい
  • 担当費目が増えると不公平感が生まれやすい
  • 旅行・家電など「共同の大きな出費」の扱いが曖昧になりがち
ユキ

あー、「旅行どっちが払う問題」が毎回発生するのはこれが原因か…。

②共同口座型 ─ 毎月一定額または割合を共同口座に入れる

夫婦が毎月一定額、または手取りの一定割合を共同口座に拠出し、そこから生活費と貯蓄をまかなうスタイルです。残りは各自の自由なお金になります。

メリット デメリット
  • 生活費を一元管理でき、家計全体が把握しやすい
  • 個人の自由額が確保されるのでストレスが溜まりにくい
  • 拠出の割合・金額を柔軟に設定できる
  • 共同口座の残高管理を誰がするか決める必要がある
  • 収入差が大きい場合、同割合だと生活感に差が出ることも
  • 拠出後の余剰の使い道でもめやすい

③全額一本化型(両方おこづかい制) ─ 給料を全額まとめて管理

夫婦の給料を全額共同口座に集め、お互いに設定したおこづかいを受け取るスタイルです。共働き夫婦の約4割が採用しており、最もポピュラーな方法です。

メリット デメリット
  • 家計全体が見えるため無駄を削りやすく、最も貯蓄しやすい
  • 収入差に関係なく生活水準を揃えやすい
  • NISAや資産形成の方針を一本化しやすい
  • おこづかい制のため個人の自由度は最も低い
  • おこづかい額が少ないと一方が窮屈に感じやすい
  • 管理担当者に負担と責任が集中する可能性がある
モリガマ

一番多いのはこのタイプ。でもおこづかいをいくらにするかで揉めやすいから、お互いが納得できる金額を決めることが大事だよ。

④片方管理型 ─ 得意なほうが全体を管理し、相手はおこづかい

夫婦のどちらか一方がすべてのお金を管理し、もう一方はおこづかいを受け取るスタイルです。管理者自身もおこづかいを家計から受け取ります。

メリット デメリット
  • 管理が一か所に集中するためミスが起きにくく効率的
  • 管理が苦手な側はおこづかいだけ考えればOK
  • 育休・産休など収入が変動する時期でも対応しやすい
  • 管理者に負担と責任が集中する
  • 非管理者が家計の実態を知らず、意識のズレが生まれやすい
  • 管理者に万一のことがあったとき、もう一方が困る

「…どれがいいの?」ユキ、完全にパンクする

ユキ

全部メリットもデメリットもあって…結局どれがいいのか余計わからなくなった。
モリガマ

それが普通の反応だよ。「正解」はないからね。大事なのは自分たちの収入と支出を数字で見ること。
ユキ

数字で見るって、具体的にどうすれば?

がま口がパカッと開いた ── ツール登場

モリガマのがま口がパカッと開いてツールが出てくる

モリガマ

夫婦の手取りと毎月の支出を入れると、4つのスタイルそれぞれで「自由になるお金」がいくら変わるか比べられるよ。

共働き世帯 家計配分シミュレーター

夫婦の手取りと支出を入力 → 4スタイルの配分を比較

シミュレーターを使ってみる

ユキ

実際に入れてみたら、共同口座型だと僕の自由額が7万円になることがわかった。これはイメージしやすい。
モリガマ

数字で見ると話し合いもしやすくなるよね。「うちはこの金額なら共同口座型がいいかも」って判断ができる。

スタイルを選ぶときの3つの視点

ツールで数字を確認したあとは、以下の3つの視点で照らし合わせてみるのが一つの参考になります。

視点① 収入差が大きい場合

収入比で拠出する共同口座型(割合制)や、全額を一つにまとめる全額一本化型が、負担感のバランスを取りやすい傾向があります。費目別分担型の場合は「担当費目の金額差」を意識して調整する必要があります。

視点② 個人の自由を重視したい場合

手元に残る自由額が大きいのは費目別分担型共同口座型(低い拠出割合)です。自分だけのお金が確保できると、お互いの不満が溜まりにくい傾向があります。ただし貯蓄ペースは下がる可能性があります。

視点③ まず貯蓄を固めたい場合

家計全体が見渡せる全額一本化型は最も貯蓄しやすいとされています。育児・住宅・老後など複数の目標を同時に進めたい場合は、ライフプランシミュレーターで全体像を把握してから配分を決めるのが一つの方法です。

ユキ

子どもが生まれる前に一度ちゃんと話し合ってみます。数字があるから説明しやすそう。
モリガマ

うん。最初から完璧にしなくていいよ。半年試して、合わなければ変えればいい。大事なのは「話し合える仕組み」を作ること。

まとめ ─ 正解は夫婦の数だけある

共働き夫婦の家計管理スタイルは、大きく4つに分けられます。

  • 費目別分担型:担当費目を夫婦で分けて各自が払う(自由度は高め・貯蓄計画は立てにくい)
  • 共同口座型:定額または割合を共同口座に拠出(バランス型・採用率25%)
  • 全額一本化型:全収入を一つにまとめ、おこづかい制(最多39%・貯蓄しやすい)
  • 片方管理型:得意なほうが全体管理(シンプルだが透明性は低め)

どのスタイルが「正解」ということはありません。収入のバランス・個人の自由度の希望・貯蓄目標によって、わが家に合う方法は変わります。まずはシミュレーターで自分たちの数字を確認してみることが、話し合いの第一歩になります。

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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスへの投資を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
出典:マネーフォワード「家計管理に関するアンケート」(2024年)/総務省「家計調査年報」(2024年)

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