2026年の電気代・ガス代はなぜ高い?
まず「なぜ今の電気代が高いのか」を押さえておこう。原因を知ると、どこを見直せばいいかが見えてくる。
再エネ賦課金の上昇
再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)は毎年見直しされる。2026年度は前年度から単価が引き上げられ、使用量が多い家庭ほど負担が増えている。電気料金の明細に「再エネ発電賦課金」として記載されるので、一度確認してみるといい。
燃料費調整の仕組み
電気料金には「燃料費調整額」が含まれている。これは天然ガスや石炭の輸入価格に連動して毎月変動する。円安や資源高が続くと、この項目がじわじわ上がる。
政府補助金の終了
2023〜2024年にかけて実施されていた「電気・ガス価格激変緩和対策事業」は2024年末をもって終了した。これにより2025年以降は補助がない状態が続いており、月額で数百円〜1,000円ほど実質値上がりしている形になる。
全国平均の電気代推移
| 年 | 2人以上世帯の月額平均 | 備考 |
|---|---|---|
| 2023年 | 約12,000円 | 補助金適用中 |
| 2024年 | 約12,500円 | 補助金適用中(後半縮小) |
| 2025年 | 約13,500円 | 補助終了・再エネ賦課金増 |
| 2026年(見込み) | 約14,000円 | 再エネ賦課金さらに上昇 |
年3万円安くする5つの具体策
ここからは実際に電気代・ガス代を減らすための具体策を5つ紹介する。どれもやるかやらないかだけの話で、特別な知識は必要ない。
①電力会社の切り替え(年1〜2万円の削減)
2016年の電力小売自由化以降、電力会社は自由に選べるようになった。にもかかわらず、切り替えたことがない家庭はまだ多い。
ポイント:
- 地域の大手電力(東京電力・関西電力など)の従量電灯プランは割高なケースが多い
- 新電力やガス会社のセットプランに変えるだけで、月1,000〜1,500円安くなることがある
- 切り替えは各社のWebサイトから申し込むだけ。工事不要・立ち合い不要
- 比較サイト(エネチェンジなど)で今の料金と比べてみるのがおすすめ
②古い家電の買い替え(年1万円以上の差)
特に影響が大きいのが冷蔵庫。10年前の冷蔵庫と最新モデルでは、年間の電気代に約1万円の差が出ることがある。
| 家電 | 買い替え目安 | 年間の節約額目安 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫 | 10年以上 | 約8,000〜12,000円 |
| エアコン | 10年以上 | 約5,000〜8,000円 |
| 照明(蛍光灯→LED) | 未交換なら今すぐ | 約2,000〜4,000円 |
購入費用はかかるが、5年以上使えば元が取れる計算になる。特に冷蔵庫は24時間365日動いているので、省エネ性能の差がダイレクトに電気代に出る。
③契約アンペア数の見直し(年6,000〜7,000円の削減)
契約アンペア数が大きいほど、基本料金が高くなる。実はそこまで大きなアンペア数が必要ない家庭も多い。
| 契約アンペア | 基本料金(月額目安) |
|---|---|
| 60A | 約1,716円 |
| 50A | 約1,430円 |
| 40A | 約1,144円 |
| 30A | 約858円 |
60Aから40Aに下げると、月約572円、年間で約6,864円の削減になる。1〜2人暮らしで同時にたくさんの家電を使わないなら、40Aや30Aで十分なことが多い。
④省エネ家電の使い方(年3,000〜5,000円の削減)
エアコン:つけっぱなし vs こまめ消し
結論から言うと、30分〜1時間程度の外出なら「つけっぱなし」のほうが電気代は安くなる。エアコンは起動時に最も電力を使うため、頻繁にON/OFFを繰り返すとかえって電力消費が増える。
- 冷房の設定温度:28度が推奨。1度下げるごとに消費電力が約13%増える
- 暖房の設定温度:20度が推奨。1度上げるごとに消費電力が約10%増える
- フィルター掃除:2週間に1回が目安。汚れたまま使うと消費電力が最大25%増加
その他の省エネポイント:
- 洗濯はまとめ洗いで回数を減らす
- 温水洗浄便座のフタを閉める(年間約1,000円の節約)
- テレビの明るさセンサーをONにする
⑤ガス会社の切り替え・ガスの節約法(年3,000〜5,000円の削減)
2017年からガスの小売も自由化されている。電力会社とのセット割引を使えば、ガス代も下がる。
- 電力・ガスのセット契約で月200〜500円引き
- お風呂は追い焚きよりもなるべく間を空けずに入る(追い焚き1回で約6円)
- シャワーの時間を1分短くするだけで年間約2,000円の節約
- 食器洗いの温度を高温にしすぎない(38〜40度で十分)
優先順位の考え方
おすすめの優先順位はこの通り。
| 優先度 | 対策 | 手間 | 削減効果(年間) |
|---|---|---|---|
| 1 | 電力会社の切り替え | 低い(Web申込のみ) | 10,000〜20,000円 |
| 2 | 契約アンペアの見直し | 低い(電話1本) | 6,000〜7,000円 |
| 3 | ガス会社の切り替え | 低い(Web申込のみ) | 3,000〜5,000円 |
| 4 | 省エネな使い方の実践 | 習慣化が必要 | 3,000〜5,000円 |
| 5 | 古い家電の買い替え | 初期費用あり | 8,000〜12,000円 |
手間が少なく効果が大きい「電力会社の切り替え」と「アンペア見直し」を先にやるのがおすすめ。家電の買い替えは効果は大きいが初期費用がかかるので、壊れたタイミングや買い替え時期に合わせて省エネモデルを選ぶ形でOK。
自分の固定費を診断してみよう
電気代・ガス代・通信費・保険料などをまとめて入力すると、どこにムダがあるか一目でわかる。
まとめ
2026年の電気代・ガス代は、補助金終了と再エネ賦課金の上昇で上がっている。しかし以下の5つの対策を組み合わせれば、年間3万円前後の削減は現実的な数字だ。
- 電力会社の切り替え(年1〜2万円)
- 古い家電の買い替え(年8,000〜12,000円)
- 契約アンペアの見直し(年6,000〜7,000円)
- 省エネな使い方(年3,000〜5,000円)
- ガス会社の切り替え・節約(年3,000〜5,000円)
まずは手間の少ない電力会社の切り替えとアンペア見直しから始めてみよう。
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。電気料金・ガス料金は地域・契約プラン・使用量により異なります。具体的な料金は各電力会社・ガス会社の公式サイトでご確認ください。節約額はあくまで目安であり、効果を保証するものではありません。
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参考情報・公的機関リンク
本記事は以下の公的機関の公表資料を参考に作成しています。最新情報・最新の制度内容は各公式サイトでご確認ください。
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金融庁
— 金融制度・金融商品・保険など -
国税庁「タックスアンサー」
— 所得税・住民税・各種控除の解説


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