子どもの教育費はいくら必要?教育資金シミュレーターでわが家の未来を見える化

お金の基礎
約8分で読めます

「来年、子どもが生まれるのに教育費の準備が全然できていない」

来年、子どもが生まれる予定のユキ(28歳)。NISAで月4万円の積立はしているものの、「教育費」という別の大きな出費のことが、まったくイメージできていません。

ユキ

学費が高いのはわかってるんだけど、いくら準備すればいいか全然わからなくて…。NISAとは別に積み立てるの?
モリガマ

まずは全体の数字を見てみようか。どのくらいかかるかがわかると、準備の方向性も見えてくるよ。

幼稚園から大学まで、教育費の全体像(文部科学省データ)

文部科学省が2024年12月に公表した「令和5年度子供の学習費調査」と「令和5年度私立大学等学生納付金等調査」をもとに、進路別の費用目安をまとめました。

幼稚園〜高校(約15年間)の費用目安

進路パターン 15年間の合計(目安)
すべて公立 約596万円
高校のみ私立 約729万円
中学・高校が私立 約1,034万円
すべて私立 約1,976万円

大学(4年間)の費用目安

進路 4年間の合計(目安)
国公立(自宅通学) 約242万円
国公立(下宿) 約482万円
私立文系 約474万円
私立理系 約600万円
モリガマ

公立のみで約596万円、すべて私立だと約1,976万円。3倍以上の差があるね。
ユキ

進路によってこんなに違うんだ。でも子どもが選ぶことだから、今は決められないよね…。
モリガマ

そうだね。だから「公立想定で最低ラインを準備しつつ、上振れに備える」考え方もあるし、「最初から私立を想定して多めに積む」考え方もある。どちらが正解かは、各ご家庭の方針や収入によって変わってくるよ。

公立か私立かは、住んでいる地域の教育環境や子ども本人の意向にも左右されます。今の時点で「絶対こっち」と決める必要はありません。大切なのは、どのパターンになっても対応できる準備の規模を把握しておくことです。

学校費用だけじゃない――塾・習い事・留学の上乗せ分

教育費の話をするとき、学校の費用だけが注目されがちですが、実際の家計には塾・習い事・留学といった学校外の費用も大きく影響します。

塾・学習支援(小学校〜高校)の追加費用目安

サポートの程度 追加費用(目安)
なし +0円
最低限(テスト対策程度) +約160万円
一般的(週1〜2回程度) +約310万円
しっかり(受験対策など) +約560万円
ユキ

塾だけで300万円以上かかることもあるのか…。学校の費用と合わせると相当な金額だ。
モリガマ

習い事が2つ以上あれば、それだけで年間十数万円の出費にもなるよ。塾なし・習い事なしなら費用はぐっと抑えられるけど、どこまでサポートするかは家庭の価値観しだいだね。

また、2024年10月の児童手当改正では、支給期間が高校生年代まで延長され、所得制限も撤廃されました。第3子以降は月3万円に増額されています。この児童手当をどう活用するか(全額貯める・半分貯める・生活費に使う)も、教育資金の準備に大きく関わる選択肢のひとつです。

がま口オープン!4ステップで「わが家の不足額」を見える化

ユキ

公立・私立・塾・習い事…組み合わせが多すぎて、自分の場合がどうなるか全然わからなくなってきた。
モリガマ

そういうときのために、ちゃんと準備してあるよ。

モリガマのがま口がパカッと開いてツールが出てくる

モリガマ

教育資金シミュレーターを使えば、4ステップで「わが家の教育費の見込み」と「不足額」がわかるよ。

入力するのは以下の4ステップです。

  • STEP 1:親の年齢・配偶者の有無・世帯年収
  • STEP 2:子どもの人数(最大3人)と現在の年齢
  • STEP 3:進路(幼〜高4パターン・大学5パターン)・塾・習い事・留学の方針
  • STEP 4:現在の貯蓄額・毎月の積立額・ボーナス積立・児童手当の活用方針

入力後の結果画面では、必要な教育費・準備できる額・不足額の3つに加え、年別の支出タイムライン(グラフ)で「いつ費用のピークが来るか」が視覚的にわかります。

ユキが実際に使ってみた

ユキが自分の状況を入力してみました。

入力項目 ユキの設定
子ども 1人(0歳)
幼稚園〜高校の進路 中学・高校が私立
大学の進路 私立文系
塾・学習支援 一般的(週1〜2回)
習い事 1つ
留学 なし
現在の教育資金(貯蓄) 0万円
毎月の積立 2万円
ボーナス積立(年間) 10万円
児童手当の活用 全額貯める
ユキ

中高私立・私立文系で塾費用も入れると、教育費の総額がかなり大きくなった。今のペースじゃ足りないのが数字ではっきりわかった…。
モリガマ

タイムラインを見ると、中学受験〜大学入学時期にかけて費用のピークが来るのがわかるね。その時期に向けて手元に資金を置いておくのが大切だよ。
ユキ

児童手当を全部貯めると200万円以上になるって出た!これは今まで考えてなかった数字だ。
モリガマ

2024年10月の改正で支給期間が高校生年代まで延びたから、全額貯めると思ったより大きな額になるよ。どう活用するか、改めて考えてみてね。

まとめ:教育費は「見えないまま」が一番怖い

教育費は「いつかかかるお金」とわかっていても、進路が決まっていない段階では「どのくらい準備すればいいか」がイメージしにくいのが現実です。

でも数字を入れて試算してみると、次のことが見えてきます。

  • わが家の教育費の総額の目安
  • 今の積立ペースで足りているか・何万円不足しているか
  • どの時期に費用のピークが来るか
  • 児童手当をどう扱うと準備額がどう変わるか

今すぐ答えを出す必要はありません。まずは「見える化」してみることが、教育費準備の第一歩になります。

モリガマ

進路はこれから変わるかもしれないけど、「どのパターンでもある程度対応できるベース」を知っておくだけで、心の余裕が全然違ってくるよ。

関連ツール・記事もあわせてどうぞ:


出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2024年12月公表)/文部科学省「令和5年度私立大学等学生納付金等調査」/こども家庭庁「児童手当制度」(2024年10月改正)

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスへの投資を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。

※この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の推奨や投資助言を行うものではありません。実際の判断はご自身の状況に合わせて、必要に応じて専門家にご相談ください。記載内容は作成時点の情報に基づいています。

関連記事
学資保険とNISA、子どもの教育費はどっちで貯めるべき?

参考情報・公的機関リンク

本記事は以下の公的機関の公表資料を参考に作成しています。最新情報・最新の制度内容は各公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 子どもの教育費はいくら必要?

進路によりますが、幼稚園から大学まですべて公立で約800万円、すべて私立だと2,000万円以上が目安です。塾・習い事などの上乗せ分も考慮が必要です。

Q. 教育費はいつまでに準備すればいい?

最も大きな大学費用に向けて、子どもが小さいうちからコツコツ準備するのが基本です。高校までは家計から、大学費用を貯蓄・投資で備えるのが一般的です。

Q. 教育費はどう貯めればいい?

確実性重視なら学資保険や預金、増やしたいなら新NISAやこどもNISAでの長期積立など、目的と使う時期に応じて組み合わせます。

この記事の信頼性について
本記事は、国税庁・厚生労働省・金融庁など公的機関の一次情報をもとに作成し、税制改正・料率改定にあわせて内容を更新しています。記事の作成プロセスと情報源の選び方は運営者情報編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの際はお問い合わせからご連絡ください。

この記事を書いた人

森のおかね図書館 管理人

ひーくん(森のおかね図書館 管理人)

社会人になりたての頃、割高な貯蓄型保険やFX・バイナリーオプションで遠回りをした経験から、お金の勉強を7年間継続中。家計・税制・年金・NISA・iDeCo・住宅などの実体験を踏まえ、特定の金融商品の販売をしない中立な情報発信を心がけています。
プロフィールを詳しく見る編集方針

免責 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・サービスの推奨や投資・税務助言ではありません。掲載内容は執筆時点の情報であり、最新の制度・金額については公式情報でご確認ください。詳しくは免責事項編集方針をご覧ください。
お金の基礎子育て・教育費
森のおかね図書館管理人をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました