ユキの疑問

ねえモリガマ、今日職場の後輩くんに結婚報告されてさ。「人生ってどのくらいお金かかるんですか?」って聞かれたんだけど、全然答えられなかったんだよ。

それは確かに、ぱっと答えるのが難しい質問だね。結婚・子育て・住宅・老後……イベントごとにお金がかかるから、全部足すとかなりの金額になるんだよ。

SNSで「老後2,000万円」とか「教育費1,000万円」って見たことあるけど、全部足したら一体いくらになるんだろう。

じゃあ、順番に見ていこうか。数字より「波の形」をつかむのが大事だよ。
人生にかかるお金を整理してみよう
結婚費用

挙式から新婚旅行まで含めた総額の平均は約454万円。ただしご祝儀や親族援助があるから、実質の自己負担はもっと少ないケースが多いよ。
| 項目 | 平均費用 |
|---|---|
| 挙式・披露宴・パーティー | 約343.9万円 |
| 新婚旅行 | 約61.6万円 |
| 結納式 | 約43.9万円 |
| 合計(総額) | 約454.3万円 |
ご祝儀(平均205.6万円)・親族援助(平均183.5万円)を差し引くと自己負担はその分減少。挙式をしない選択も約4割。
出典:リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」
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使える制度
直接的な補助は少ないが、結婚後の住居・育児系支援制度が幅広く使えるようになる

総額450万でもご祝儀で半分くらい戻ってくる感じか。「総額」と「実質負担」は別で考えないとだね。
出産費用

正常分娩の全国平均は約52万円。出産育児一時金50万円が出るから差額は少しだよ。ただ約45%のケースでは一時金だけでは足りないんだ。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 出産費用(全国平均) | 約52万円 |
| 追加費用含む平均負担 | 約59万円 |
| 出産育児一時金(公的支援) | 原則50万円 |
地域差大。東京都 約64.8万円、熊本県 約40.4万円。2026年度をめどに自己負担無償化の制度改正を検討中。
出典:厚生労働省「出産育児一時金等について」(令和7年)
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使える制度
出産育児一時金 原則50万円 / 妊婦健診費は自治体が助成
子どもの教育費(幼稚園〜大学)

教育費は「どの学校に進むか」で大きく変わるよ。公立メインか私立メインかでトータルが倍以上違ってくることもある。
| 進路パターン(幼〜高) | 15年間合計 |
|---|---|
| すべて公立 | 約596万円 |
| 幼稚園のみ私立、あとは公立 | 約647万円 |
| 幼・高は私立、小中は公立 | 約776万円 |
| すべて私立 | 約1,976万円 |
| 大学(年間授業料) | 参考費用 |
|---|---|
| 国立大学 | 約53.6万円 |
| 公立大学 | 約54万円 |
| 私立大学 | 約96万円 |
自宅外通学の場合は生活費 年間約110万円を加算。幼〜大学すべて国公立で約820万円、すべて私立で約2,247万円が目安。
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2024年12月公表)
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使える制度
幼児教育・保育無償化(3〜5歳)/高校就学支援金/大学修学支援新制度(拡充中)

全部私立だと2,000万超え……でも15〜18年かけて少しずつ発生するんだよね。

そう。一気に払うわけじゃないから、今から少しずつ把握しておけば十分だよ。
住宅購入費用

住宅はこの中で唯一「一度に大きなお金が動く」イベントだよ。ただ実際には、頭金を払ってローンを35年かけて返すのが一般的。「購入価格」と「実際に払う総額」は別物なんだ。
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 所要資金(土地付き注文住宅 平均) | 約5,007万円 |
| └ 頭金(自己資金 約20%) | 約1,000万円 |
| └ 住宅ローン借入額 | 約3,770万円 |
| ローン返済総額(35年・金利1.8%目安) | 約5,075万円 |
| └ うち月々の返済額 | 約12万円 / 月 |
| 修繕・維持費(10年ごと × 2回) | 約300万円 |
| 住宅にかかる総費用(目安) | 約6,375万円 |
購入価格5,007万円よりローン返済総額が多くなるのは利息分(約1,305万円)のため。頭金は購入時に一括、ローンは月々約12万円が35年続く計算。修繕費は10〜15年ごとに発生。
出典:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査2024年度」/ローン返済額は借入3,770万円・35年・金利1.8%で元利均等返済計算
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使える制度
住宅ローン控除(年末残高の0.7%、最長13年)

頭金1,000万に加えて月々12万円の返済が35年か……「購入価格」だけ見てたら全然違うんだね。

「賃貸 vs 持ち家」どちらが得かは一概に言えないよ。生活スタイルや家族の状況で変わるから、まず「自分の場合」をシミュレーションしてから考えてみてね。
老後の生活費・老後資金の目安

65歳以上の夫婦の消費支出は月約25.7万円。年金は月約23万円だから、毎月2〜3万円の不足が出やすい計算だよ。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 65歳以上夫婦の月額消費支出 | 約25.7万円 |
| 夫婦2人の年金受給額(モデル) | 月約23万円 |
| 月の不足額(目安) | 約2〜3万円 |
| 老後資金の参考目安 | 約2,000万円(30年間) |
2,000万円はあくまで参考値。年金額・住居形態・生活スタイルで大きく変わる。「必ず必要な金額」ではなく「準備の目安」として見てね。
出典:総務省「家計調査年報2024年平均」/金融庁「金融審議会報告書(令和元年6月)」
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使える制度
NISA(運用益非課税) / iDeCo(掛金が所得控除)

老後だけで2,000万……ぜんぶ足したらどのくらいになるんだろ。

全部足すより「時期ごとの波」を見た方がずっと役に立つよ。次を見てみて。
「自分の場合」が気になってきた

情報はわかったけど……平均値って自分に当てはまるとは限らないよね。じゃあ「僕の場合」はどのくらいになるんだろう?

それが聞けるのを待ってたよ。年齢・家族構成・住宅の予定・世帯年収を入れると、「あなたの人生支出マップ」がグラフで見えてくるんだ。
人生支出シミュレーターを使ってみよう
使い方はかんたん4ステップ
- 現在の年齢をスライダーで選ぶ
- 家族構成(独身・既婚・子どもの人数)を選ぶ
- 住居の予定(賃貸 / いつか持ち家 / すでに持ち家)を選ぶ
- 世帯年収の目安を入れて「人生支出マップを見る」を押す

結果画面では「年齢ごとの支出グラフ」と「項目別の合計金額」が同時に見られるよ。住宅ローンの返済期間も含めた長期の流れが一目でわかるんだ。
ユキが使ってみた

やってみる!えっと……年齢28歳、既婚・子なし、いつか持ち家を買う予定、世帯年収800万。ポチッ。

わ、グラフで支出の波が見えた!住宅ローンの返済が30代〜60代にずーっと続いてる。

住宅を購入すると、頭金を払った年だけじゃなく、その後35年間ローン返済が続くのがわかるよね。グラフで一目瞭然だよ。

サマリーも出た。住宅 頭金、ローン返済総額、修繕費が分けて表示されてる。購入価格だけ見てたら、利息分で全然違う額になるんだね。

支出のピークは子どもが小学生〜大学の時期と重なりやすいよ。40代前半が山になりやすいんだ。今の家計バランスを確認してから、どこに備えるかを考えてみてね。
⚠️
注意ポイント
シミュレーションはあくまで参考値です。実際には収入の変化・制度改正・家族構成の変化などにより大きく異なります。定期的に見直すことが大切です。
お金の「ピーク」を知ることが大切

モリガマ、ありがとう!明日後輩くんに「相場感だけ持っておくと、いざというときに慌てないよ」って教えてあげるよ。

正解を知らなくていいんだよ。「だいたいこのくらい・こんな時期に来る」がわかっていれば、準備の仕方がずっと変わるからね。
あなたの場合も見てみませんか?
平均値でわかった「相場感」を、次は「自分の数字」に変えてみませんか?
年齢・家族構成・住宅の予定・年収を入れるだけで、あなたの人生の「お金の波」がグラフで見えてきます。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスへの投資を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。

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