【2025年改正対応】失業給付(基本手当)完全ガイド|いくら・何日・いつからもらえる?

【2025年改正対応】失業給付(基本手当)完全ガイド|いくら・何日・いつからもらえる? お金の基礎
約8分で読めます

※本記事の数値・制度内容は2025年8月時点の情報(2025年4月施行の雇用保険法改正・2025年8月の基本手当日額改定を反映)に基づきます。最新の正式情報は記事末尾の公的機関リンクからご確認ください。

この記事と、サイト内の関連記事の違い
転職時のお金の手続き完全ガイドでは転職全体の手続きを解説
・本記事は「失業給付(雇用保険の基本手当)でいくら・何日もらえるか」に特化し、2025年改正後の条件・金額・受給の流れを整理します
ユキ

会社を辞めようか迷ってるんだけど、辞めたあと「失業手当」っていくらもらえるの?自己都合だとすぐもらえないって聞いたけど…。
モリガマ

正式には「雇用保険の基本手当」というよ。金額は辞める前の給料の約50〜80%が目安。しかも2025年4月の改正で、自己都合の給付制限が2ヶ月→1ヶ月に短縮されたから、以前よりだいぶ早くもらえるようになったんだ。

退職・失業は人生の大きな転機。その間の生活を支えてくれるのが「失業給付(雇用保険の基本手当)」です。この記事では、誰がいくら・何日もらえるのか、いつから受け取れるのかを、2025年の改正を踏まえて具体的に解説します。

失業給付(基本手当)とは

「失業給付」「失業手当」と呼ばれるものの正式名称は雇用保険の「基本手当」。会社員時代に毎月の給料から天引きされていた雇用保険料が、失業時の生活費として戻ってくる仕組みです。

  • 目的:再就職までの生活を支え、安心して求職活動できるようにする
  • 原資:在職中に払ってきた雇用保険料
  • 窓口:住所地のハローワーク
  • 所得税・住民税は非課税(受け取っても税金はかからない)

もらえる条件

離職理由 必要な被保険者期間
自己都合・定年退職 離職前2年間に通算12ヶ月以上
会社都合(倒産・解雇)・特定理由離職 離職前1年間に通算6ヶ月以上

加えて、「働く意思と能力があり、求職活動をしていること」が条件です。病気やケガですぐに働けない場合や、結婚で家事に専念する場合などは対象外になります(その場合は受給期間の延長手続きが可能)。

いくらもらえる?(基本手当日額)

基本手当日額 = 賃金日額 × 給付率(約50〜80%)
賃金日額 = 離職前6ヶ月の賃金総額(賞与除く)÷ 180

ポイントは「賃金が低い人ほど給付率が高い」こと。生活への影響が大きい低所得者を手厚く支える設計です。おおまかな目安は次の通りです。

退職前の月給(目安) 給付率の目安 基本手当日額の目安
15万円 約80% 約4,000円
20万円 約67% 約4,500円
30万円 約58% 約5,800円
40万円以上 約50%+上限あり 上限額まで(下表)

基本手当日額の上限額(2025年8月改定後・年齢別)

離職時の年齢 基本手当日額の上限 月額に直すと(30日)
29歳以下 7,255円 約21.8万円
30〜44歳 8,055円 約24.2万円
45〜59歳 8,870円 約26.6万円
60〜64歳 7,623円 約22.9万円

下限額は全年齢で2,411円(2025年8月改定後)。上限・下限は毎年8月に見直されるため、最新額はハローワークでご確認ください。

何日もらえる?(所定給付日数)

受け取れる日数は「離職理由」「年齢」「被保険者期間」の3つで決まります。会社都合のほうが手厚いのが大きな特徴です。

① 自己都合・定年退職(一般の離職者)

被保険者期間 所定給付日数(全年齢共通)
10年未満 90日
10年以上20年未満 120日
20年以上 150日

② 会社都合(特定受給資格者)・特定理由離職者

年齢 / 被保険者期間 1年未満 1〜10年 10〜20年 20年以上
30歳未満 90日 90〜120日 180日
35〜44歳 90日 90〜150日 240日 270日
45〜59歳 90日 90〜180日 270日 330日
60〜64歳 90日 150〜180日 210日 240日

同じ会社・同じ年齢でも、自己都合か会社都合かで給付日数が2倍以上変わることがあります。離職理由は「離職票」に記載され、納得できない場合はハローワークで異議申し立てが可能です。

いつからもらえる?(待期と給付制限)

離職理由 待期 給付制限 受給開始の目安
会社都合・特定理由 7日間 なし 申請から約1ヶ月後
自己都合(2025年4月〜) 7日間 1ヶ月(従来2ヶ月) 申請から約2ヶ月後
2025年4月の改正で早くもらえるように
自己都合退職の給付制限が2ヶ月から原則1ヶ月に短縮されました。さらに、離職前後に自分で教育訓練(リスキリング)を受けた場合は給付制限が解除され、待期7日後すぐに受給できます。
ただし、5年間に3回以上の自己都合離職をすると、3回目からは給付制限が3ヶ月になります。

受給までの流れ

  1. 離職票を受け取る(退職後、会社から1〜2週間で郵送)
  2. ハローワークで求職申込み+受給資格決定(離職票・本人確認書類・マイナンバー・通帳などを持参)
  3. 待期7日間(全員共通)
  4. 雇用保険受給説明会に参加
  5. 失業認定日に求職活動の実績を申告(原則4週間に1回)
  6. 指定口座に振込(認定日から約1週間)

受給中は原則4週間ごとに2回以上の求職活動実績が必要です(求人応募・セミナー参加・職業相談など)。

知っておきたい4つのポイント

① 早く再就職すると「再就職手当」がもらえる

給付日数を多く残して再就職すると、残日数の60〜70%が「再就職手当」として一括でもらえます。「早く決めると損」ではなく、むしろ得をする仕組みです。

② 受給中は健康保険の扶養に入れないことがある

基本手当日額が3,612円以上だと、年収130万円換算を超えるため、配偶者の健康保険の扶養から外れる必要があります。受給期間中だけ国民健康保険に加入するケースが多いです。

③ 受給期間は原則「離職から1年」

所定給付日数が残っていても、離職日の翌日から1年を過ぎると受け取れなくなります。妊娠・出産・病気などですぐ働けない場合は、最長3年の受給期間延長手続きをしておきましょう。

④ 失業給付は非課税

基本手当には所得税も住民税もかかりません。確定申告も不要です。ただし、その年の他の収入と合わせた「扶養の判定」では金額が見られる点に注意。

自分の場合をシミュレーションしてみよう

給付額は退職前の給料・年齢・勤続年数・離職理由で変わるよ。自分の条件を入れて、日額・給付日数・総額の目安をつかんでおくと、退職後の生活設計が立てやすくなる。

モリガマのがま口がパカッと開いてツールが出てくる

失業給付シミュレーター

給料・年齢・勤続年数・離職理由を入れるだけで、
基本手当の日額・給付日数・総額の目安がわかります。

給付額を試算してみる

よくある誤解

誤解1:退職したらすぐ満額もらえる

会社都合でも待期7日があり、自己都合はさらに1ヶ月の給付制限があります。また「満額」ではなく、退職前の給料の約50〜80%です。生活防衛資金を別に準備しておくのが安心です。

誤解2:パート・アルバイトはもらえない

雇用保険に加入していれば対象です。週20時間以上などの条件で加入しているパート・アルバイトも、被保険者期間を満たせば受給できます。

誤解3:すぐ次の仕事が決まると一円ももらえない

給付日数を残して再就職すれば再就職手当がもらえます。何ももらえないわけではありません。

誤解4:自己都合だと2ヶ月待つ

2025年4月の改正で原則1ヶ月に短縮されました。さらに教育訓練を受ければ給付制限が解除されます。古い情報のままだと損をします。

関連記事

公的機関の最新情報

※本記事の内容は執筆時点(2025年8月)の情報に基づきます。基本手当日額の上限・下限は毎年8月に改定され、給付日数や条件は個人の状況で異なります。実際の受給可否・金額は必ずハローワークでご確認ください。本記事は情報提供を目的としています。

この記事の信頼性について
本記事は、国税庁・厚生労働省・金融庁など公的機関の一次情報をもとに作成し、税制改正・料率改定にあわせて内容を更新しています。記事の作成プロセスと情報源の選び方は運営者情報編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの際はお問い合わせからご連絡ください。

この記事を書いた人

森のおかね図書館 管理人

ひーくん(森のおかね図書館 管理人)

社会人になりたての頃、割高な貯蓄型保険やFX・バイナリーオプションで遠回りをした経験から、お金の勉強を7年間継続中。家計・税制・年金・NISA・iDeCo・住宅などの実体験を踏まえ、特定の金融商品の販売をしない中立な情報発信を心がけています。
プロフィールを詳しく見る編集方針

免責 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・サービスの推奨や投資・税務助言ではありません。掲載内容は執筆時点の情報であり、最新の制度・金額については公式情報でご確認ください。詳しくは免責事項編集方針をご覧ください。
お金の基礎家計・節約
森のおかね図書館管理人をフォローする
タイトルとURLをコピーしました