※本記事の制度内容は2025年時点の情報(2023年4月の出産育児一時金50万円、2025年4月開始の「妊婦のための支援給付」を反映)に基づきます。最新の正式情報は記事末尾の公的機関リンク、加入する健康保険・お住まいの自治体でご確認ください。
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・本記事は「出産でもらえるお金(出産時の給付)」に特化し、出産育児一時金・出産手当金・妊婦のための支援給付を整理します
出産は大きな出費ですが、公的にもらえるお金も意外と手厚いです。出産時にもらえる主なお金を3つに整理し、働く人・専業主婦でどう変わるかを解説します(育休中の育児休業給付金は別記事で詳しく扱います)。
出産でもらえるお金 3つの柱
| 制度 | いくら | 対象 |
|---|---|---|
| ① 出産育児一時金 | 子1人につき50万円 | 健康保険の加入者全員(扶養も) |
| ② 出産手当金 | 給料の約2/3 × 産休期間 | 働く本人(健保の被保険者) |
| ③ 妊婦のための支援給付 | 合計10万円相当(目安) | 妊娠した人(自治体経由) |
① 出産育児一時金(子1人50万円)
健康保険から、子ども1人につき原則50万円が支給されます(産科医療補償制度の対象外の場合は48.8万円)。2023年4月に42万円から50万円へ引き上げられました。
- 双子なら100万円(人数分)
- 会社員・自営業(国保)・専業主婦(扶養)を問わず健康保険の加入者なら誰でも対象
- 専業主婦などの被扶養者は「家族出産育児一時金」として同額が支給される
- 妊娠4ヶ月(85日)以上であれば、流産・死産でも支給対象
多くの医療機関では、健康保険から病院へ直接50万円が支払われる「直接支払制度」が使えます。出産費用が50万円を超えた分だけ窓口で払えばよく、まとまった現金を用意する必要がありません。50万円未満で済んだ場合は、差額が後日支給されます。
② 出産手当金(働くママの産休中の所得補償)
健康保険の被保険者(働く本人)が産休で給料をもらえないとき、給料の約3分の2が支給されます。傷病手当金と同じ計算式です。
対象期間:産前42日(多胎98日)+産後56日=最大98日(多胎154日)
| 月給(額面) | 1日あたり | 98日分の総額(単胎) |
|---|---|---|
| 20万円 | 約4,400円 | 約43万円 |
| 25万円 | 約5,500円 | 約54万円 |
| 30万円 | 約6,600円 | 約65万円 |
- 所得税・住民税は非課税
- 産休中も社会保険料は免除(手取りの減りがさらに小さい)
- 専業主婦・被扶養者は対象外(働く本人の給料の補償なので)
③ 妊婦のための支援給付(2025年4月〜)
従来の「出産・子育て応援交付金」が制度化され、2025年4月から「妊婦のための支援給付」に移行しました。妊娠・出産期に合計10万円相当(妊娠届出時に5万円+胎児の数×5万円が目安)が、お住まいの自治体を通じて支給されます。
- 双子なら胎児2人分で15万円相当(5万+5万×2)になる自治体も
- 支給方法・金額は自治体により異なる(現金・クーポン等)
- 妊娠の届出・面談とセットの「伴走型相談支援」が前提
働く人・専業主婦でもらえるものの違い
| もらえるお金 | 働く本人(被保険者) | 専業主婦(被扶養者) |
|---|---|---|
| 出産育児一時金 | ○ 50万円 | ○ 50万円(家族出産育児一時金) |
| 出産手当金 | ○ | ✕ |
| 育児休業給付金(育休中) | ○(雇用保険) | ✕ |
| 妊婦のための支援給付 | ○ | ○ |
働く人は出産手当金+育休給付がある分、専業主婦より手厚くなります。ただし出産育児一時金と妊婦支援給付は誰でももらえます。
自分の場合をシミュレーションしてみよう
もらえる総額は、働いているか・月給・子どもの人数で変わるよ。立場と月給、出産する子の人数を入れて、出産でもらえるお金の合計をざっくりつかんでおこう。
よくある誤解
誤解1:専業主婦は何ももらえない
専業主婦(被扶養者)でも出産育児一時金50万円と妊婦のための支援給付はもらえます。もらえないのは、働く本人の所得補償である出産手当金と育休給付です。
誤解2:出産育児一時金は自分で50万円を立て替える
「直接支払制度」を使えば、健康保険から病院へ直接支払われるので、50万円を立て替える必要はありません。超過分だけ窓口で払い、余れば差額が戻ります。
誤解3:出産手当金と育児休業給付金は同じもの
別物です。出産手当金は産休中(健康保険)、育児休業給付金は育休中(雇用保険)。産休→育休と続くため、両方を順番に受け取ることになります。
誤解4:パートやアルバイトは出産手当金をもらえない
勤務先の健康保険に加入していれば、パート・アルバイトでも出産手当金の対象です。夫の扶養に入っている場合は対象外になります。
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※本記事の内容は執筆時点(2025年)の情報に基づきます。出産手当金は標準報酬月額や個別事情で変わり、妊婦のための支援給付は自治体により金額・方法が異なります。実際の金額は加入する健康保険・お住まいの自治体にご確認ください。本記事は情報提供を目的としています。


