※本記事の制度内容は2025年時点の情報(2024年10月施行の給付率引き上げを反映)に基づきます。最新の正式情報は記事末尾の公的機関リンク・ハローワークでご確認ください。
資格取得やスキルアップ(リスキリング)の講座費用を、国(雇用保険)が補助してくれる「教育訓練給付金」を解説します。3つの種類・給付率・条件・申請方法を整理します。
「学び直し(リスキリング)」を国が後押しする制度が教育訓練給付金です。雇用保険に入っていれば、対象講座の受講費用の一部が支給されます。3つの種類と、いくら戻るかを解説します。
教育訓練給付金は3種類
| 種類 | 給付率 | 上限 | 対象講座の例 |
|---|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 20% | 10万円 | 簿記・TOEIC・各種資格講座など |
| 特定一般教育訓練 | 40%(+就職で50%) | 20万円(+5万) | 宅建士・大型免許・介護職員初任者など |
| 専門実践教育訓練 | 50%→70%→最大80% | 年56〜64万円 | 看護師・介護福祉士・MBA・ITスキルなど |
① 一般教育訓練給付金(20%)
もっとも幅広い講座が対象。受講費用の20%(上限10万円)が、講座修了後に支給されます。簿記・TOEIC・宅建・各種オンライン講座など、対象講座は数多くあります。
② 特定一般教育訓練給付金(40%+就職で50%)
速やかな再就職・キャリア形成に役立つ講座が対象。受講費用の40%(上限20万円)が支給され、2024年10月以降に受講開始した人は、資格取得して就職等をすると+10%(上限+5万円)が追加され、合計50%になります。
③ 専門実践教育訓練給付金(最大80%)
看護師・介護福祉士・保育士などの国家資格や、ITスキル・専門スキルの長期講座が対象。給付率は段階的に上がります。
| 段階 | 給付率 | 条件 |
|---|---|---|
| 受講中 | 50% | 6ヶ月ごとに支給(年上限56万円) |
| 修了+就職 | 70% | 資格取得し1年以内に就職(+20%) |
| 賃金アップ | 80% | 受講前より賃金5%以上アップ(さらに+10%・年上限64万円) |
専門実践は最長4年の講座も対象で、上限は年ごとに適用されます。長期講座ではトータルの給付額が大きくなります。
受給の条件
- 在職中:受講開始日時点で雇用保険に加入し、加入期間が3年以上(初めて使う場合は1年以上)
- 離職後:離職日の翌日から1年以内に受講開始+加入期間3年以上(初回1年以上)
- 前回の利用から原則3年以上あいていること
専門実践教育訓練を受ける離職者には、受講中の生活を支える「教育訓練支援給付金」(基本手当の80%相当)があります(2027年3月までの時限措置)。また2025年10月からは、在職者が学ぶために休暇を取ったときの「教育訓練休暇給付金」も新設されました。
いくら戻る?(給付額の例)
| 講座 | 受講費用 | 給付額の目安 |
|---|---|---|
| 一般(20%) | 10万円 | 2万円 |
| 特定一般(50%) | 30万円 | 15万円 |
| 専門実践(80%) | 80万円 | 最大64万円 |
申請の流れ
- 対象講座か確認(「教育訓練給付制度 検索システム」で検索)
- 専門実践・特定一般は受講前にハローワークで「受給資格確認」とジョブ・カード作成が必要
- 講座を受講・修了
- 修了後、領収書・修了証明書などをハローワークに提出
- 指定口座に給付金が振込
一般教育訓練は受講前の手続き不要ですが、専門実践・特定一般は受講開始の1ヶ月前までにハローワークでの手続きが必要なので、早めの準備を。
自分の給付額を計算してみよう
給付額は講座の種類と費用で変わるよ。受けたい講座のタイプと費用を入れて、いくら戻ってくるか・自己負担はいくらかを概算で確認してみよう。
よくある誤解
誤解1:在職中は使えない
在職中でも、雇用保険に加入していて条件を満たせば使えます。会社を辞めなくてもスキルアップに利用可能です。
誤解2:給付金は受講前にもらえる
一般・特定一般は修了後に後払い。いったん全額を立て替える必要があります(専門実践は受講中も6ヶ月ごとに支給)。
誤解3:どんな講座でも対象
厚生労働大臣が指定した対象講座のみです。受ける前に「教育訓練給付制度 検索システム」で対象かを必ず確認しましょう。
誤解4:専門実践は誰でも80%もらえる
80%は「資格取得+就職+賃金5%アップ」をすべて満たした場合です。受講中は50%、修了・就職で70%、賃金アップで80%と段階的に上がります。
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公的機関の最新情報
※本記事の内容は執筆時点(2025年)の情報に基づきます。給付率・上限・条件は改正される場合があり、対象講座は指定講座に限られます。実際の受給可否・金額は必ずハローワークでご確認ください。本記事は情報提供を目的としています。

