教育訓練給付金とは?講座費用が最大80%戻るリスキリング補助を完全解説【2025年版】

教育訓練給付金とは?講座費用が最大80%戻るリスキリング補助を完全解説【2025年版】 お金の基礎
約6分で読めます

※本記事の制度内容は2025年時点の情報(2024年10月施行の給付率引き上げを反映)に基づきます。最新の正式情報は記事末尾の公的機関リンク・ハローワークでご確認ください。

この記事について
資格取得やスキルアップ(リスキリング)の講座費用を、国(雇用保険)が補助してくれる「教育訓練給付金」を解説します。3つの種類・給付率・条件・申請方法を整理します。
ユキ

スキルアップのために資格の講座を受けたいんだけど、費用が高くて…。国から補助が出る制度があるって本当?
モリガマ

「教育訓練給付金」だね。雇用保険から、講座費用の20〜最大80%が戻ってくる制度だよ。2024年10月の改正で給付率が上がって、専門的な講座なら最大80%補助されるようになったんだ。会社員でも、辞めた後でも使えるよ。

「学び直し(リスキリング)」を国が後押しする制度が教育訓練給付金です。雇用保険に入っていれば、対象講座の受講費用の一部が支給されます。3つの種類と、いくら戻るかを解説します。

教育訓練給付金は3種類

種類 給付率 上限 対象講座の例
一般教育訓練 20% 10万円 簿記・TOEIC・各種資格講座など
特定一般教育訓練 40%(+就職で50%) 20万円(+5万) 宅建士・大型免許・介護職員初任者など
専門実践教育訓練 50%→70%→最大80% 年56〜64万円 看護師・介護福祉士・MBA・ITスキルなど

① 一般教育訓練給付金(20%)

もっとも幅広い講座が対象。受講費用の20%(上限10万円)が、講座修了後に支給されます。簿記・TOEIC・宅建・各種オンライン講座など、対象講座は数多くあります。

② 特定一般教育訓練給付金(40%+就職で50%)

速やかな再就職・キャリア形成に役立つ講座が対象。受講費用の40%(上限20万円)が支給され、2024年10月以降に受講開始した人は、資格取得して就職等をすると+10%(上限+5万円)が追加され、合計50%になります。

③ 専門実践教育訓練給付金(最大80%)

看護師・介護福祉士・保育士などの国家資格や、ITスキル・専門スキルの長期講座が対象。給付率は段階的に上がります。

段階 給付率 条件
受講中 50% 6ヶ月ごとに支給(年上限56万円)
修了+就職 70% 資格取得し1年以内に就職(+20%)
賃金アップ 80% 受講前より賃金5%以上アップ(さらに+10%・年上限64万円)

専門実践は最長4年の講座も対象で、上限は年ごとに適用されます。長期講座ではトータルの給付額が大きくなります。

受給の条件

  • 在職中:受講開始日時点で雇用保険に加入し、加入期間が3年以上(初めて使う場合は1年以上)
  • 離職後:離職日の翌日から1年以内に受講開始+加入期間3年以上(初回1年以上)
  • 前回の利用から原則3年以上あいていること
退職して学び直す人への生活支援も
専門実践教育訓練を受ける離職者には、受講中の生活を支える「教育訓練支援給付金」(基本手当の80%相当)があります(2027年3月までの時限措置)。また2025年10月からは、在職者が学ぶために休暇を取ったときの「教育訓練休暇給付金」も新設されました。

いくら戻る?(給付額の例)

講座 受講費用 給付額の目安
一般(20%) 10万円 2万円
特定一般(50%) 30万円 15万円
専門実践(80%) 80万円 最大64万円

申請の流れ

  1. 対象講座か確認(「教育訓練給付制度 検索システム」で検索)
  2. 専門実践・特定一般は受講前にハローワークで「受給資格確認」とジョブ・カード作成が必要
  3. 講座を受講・修了
  4. 修了後、領収書・修了証明書などをハローワークに提出
  5. 指定口座に給付金が振込

一般教育訓練は受講前の手続き不要ですが、専門実践・特定一般は受講開始の1ヶ月前までにハローワークでの手続きが必要なので、早めの準備を。

自分の給付額を計算してみよう

給付額は講座の種類と費用で変わるよ。受けたい講座のタイプと費用を入れて、いくら戻ってくるか・自己負担はいくらかを概算で確認してみよう。

モリガマのがま口がパカッと開いてツールが出てくる

教育訓練給付金シミュレーター

講座のタイプと受講費用を入れるだけで、
給付額と自己負担額が概算でわかります。

給付額を計算する

よくある誤解

誤解1:在職中は使えない

在職中でも、雇用保険に加入していて条件を満たせば使えます。会社を辞めなくてもスキルアップに利用可能です。

誤解2:給付金は受講前にもらえる

一般・特定一般は修了後に後払い。いったん全額を立て替える必要があります(専門実践は受講中も6ヶ月ごとに支給)。

誤解3:どんな講座でも対象

厚生労働大臣が指定した対象講座のみです。受ける前に「教育訓練給付制度 検索システム」で対象かを必ず確認しましょう。

誤解4:専門実践は誰でも80%もらえる

80%は「資格取得+就職+賃金5%アップ」をすべて満たした場合です。受講中は50%、修了・就職で70%、賃金アップで80%と段階的に上がります。

関連記事

公的機関の最新情報

※本記事の内容は執筆時点(2025年)の情報に基づきます。給付率・上限・条件は改正される場合があり、対象講座は指定講座に限られます。実際の受給可否・金額は必ずハローワークでご確認ください。本記事は情報提供を目的としています。

この記事の信頼性について
本記事は、国税庁・厚生労働省・金融庁など公的機関の一次情報をもとに作成し、税制改正・料率改定にあわせて内容を更新しています。記事の作成プロセスと情報源の選び方は運営者情報編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの際はお問い合わせからご連絡ください。

この記事を書いた人

森のおかね図書館 管理人

ひーくん(森のおかね図書館 管理人)

社会人になりたての頃、割高な貯蓄型保険やFX・バイナリーオプションで遠回りをした経験から、お金の勉強を7年間継続中。家計・税制・年金・NISA・iDeCo・住宅などの実体験を踏まえ、特定の金融商品の販売をしない中立な情報発信を心がけています。
プロフィールを詳しく見る編集方針

免責 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・サービスの推奨や投資・税務助言ではありません。掲載内容は執筆時点の情報であり、最新の制度・金額については公式情報でご確認ください。詳しくは免責事項編集方針をご覧ください。
お金の基礎家計・節約
森のおかね図書館管理人をフォローする
タイトルとURLをコピーしました