住民税とは?所得税との違いから理解する
住民税は、都道府県と市区町村に納める地方税です。納める先は、1月1日時点に住んでいる自治体です。税額は前年の所得をもとに計算されます。
所得税と住民税の主な違いを、次の表で比べます。
| 所得税 | 住民税 | |
|---|---|---|
| 税の種類 | 国税 | 地方税 |
| 税率 | 5〜45%(累進課税) | 一律10%(+均等割) |
| 計算のタイミング | 当年の収入をもとに年末調整 | 前年の収入をもとに翌6月から |
| 基礎控除額 | 62万〜104万円(2026年分) | 43万円 |

住民税の計算の仕組み
住民税は大きく「所得割」(所得に応じて決まる部分)と「均等割」(所得にかかわらず定額の部分)の2種類から成ります。
所得割は「課税所得」(税金を計算するもとになる所得)に税率をかけて出します。課税所得は、給与収入から「給与所得控除」(会社員の必要経費の代わりに差し引ける額)を引いて給与所得を出し、そこからさらに所得控除を引いた金額です。
- 給与所得控除 → 給与所得
- 所得控除(基礎控除・社会保険料控除・配偶者控除など)
= 課税所得
この課税所得を使って、住民税は次のように計算します。
所得割 = 課税所得 × 10%(都道府県4% + 市区町村6%)
均等割 = 4,000円(都道府県1,000円+市区町村3,000円。所得にかかわらず一律)
※このほか令和6年度から、国の「森林環境税」1,000円が住民税と一緒に徴収されます(合わせて5,000円)。均等割を上乗せしている自治体もあります
主な控除とその金額(住民税基準)
| 控除の種類 | 住民税での控除額 | 所得税との違い |
|---|---|---|
| 基礎控除 | 43万円 | 所得税は62万〜104万円(2026年分) |
| 社会保険料控除 | 全額 | 所得税と同じ |
| 配偶者控除 | 33万円 | 所得税は38万円 |
| 扶養控除(一般) | 33万円/人 | 所得税は38万円/人 |
| 生命保険料控除 | 最大7万円 | 所得税は最大12万円 |
課税所得の内訳から住民税額を試算できます
ユキが試してみた
住民税を減らす主な方法
| 方法 | 仕組み |
|---|---|
| iDeCo | 掛金全額が所得控除→課税所得を直接圧縮。会社員は月最大2.3万円(2026年12月に月6.2万円へ拡大予定) |
| ふるさと納税 | 寄付した額のうち自己負担2,000円を超える分が、住民税から直接差し引かれる(特例控除) |
| 住宅ローン控除 | 所得税から控除しきれない分が住民税から差し引かれる(上限あり) |
| 医療費控除 | 確定申告で申告すると課税所得が下がり、住民税も翌年度に軽減される |
ふるさと納税で住民税から引ける特別な分(特例控除)は、住民税の所得割額の20%までと決まっています。寄付の上限はそこから逆算するため、年収や家族構成で変わります。まず住民税の額をつかみ、そのうえでふるさと納税の上限を確かめる、という順番がわかりやすいです。
関連ツール・記事
- → 住宅ローン控除シミュレーター(住民税から差し引かれる控除額を確認)
- → 医療費控除シミュレーター(医療費控除が住民税に与える影響を試算)
- → 会社員が知らないと損する節税5選(住民税を減らす節税まとめ)
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスへの投資を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。(出典:総務省「住民税制度」・国税庁タックスアンサー / 2026年9月時点)
参考情報・公的機関リンク
本記事は以下の公的機関の公表資料を参考に作成しています。最新情報・最新の制度内容は各公式サイトでご確認ください。
-
iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会)
— iDeCoの制度・拠出限度額・税制優遇 -
国税庁「タックスアンサー」
— 所得税・住民税・各種控除の解説 -
総務省「ふるさと納税ポータルサイト」
— ふるさと納税の制度概要・控除上限の目安 -
国税庁「確定申告書等作成コーナー」
— 確定申告書の作成・税額の試算 -
厚生労働省「医療保険」
— 健康保険・高額療養費・後期高齢者医療など -
全国健康保険協会(協会けんぽ)
— 健康保険料率・任意継続・給付など -
厚生労働省「育児・介護休業」
— 育児休業給付金・産休・育休の制度 -
国土交通省「住宅ローン減税」
— 住宅ローン控除の要件・控除額
よくある質問
Q. 住民税と所得税の違いは?
所得税は国の税金で当年の所得にかかり、住民税は自治体の税金で前年の所得にかかります。住民税は均等割(定額)と所得割(約10%)で構成されます。
Q. 住民税はいつ・どうやって払う?
会社員は6月から翌年5月にかけて給与から天引き(特別徴収)、自営業などは納付書で年4回などに分けて納めます(普通徴収)。前年の所得をもとに計算されます。
Q. 住民税を減らす方法は?
ふるさと納税やiDeCo、生命保険料控除などの所得控除を活用すると課税所得が下がり、住民税も軽減されます。


