【2026年度版】介護保険料の仕組みと金額|40歳から始まる徴収・65歳での切替・年収別早見表

お金の基礎
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※本記事の数値・制度内容は2026年5月時点の情報(協会けんぽ令和8年度料率・厚生労働省第9期計画資料)に基づきます。最新の正式情報は記事末尾の公的機関リンクからご確認ください。

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ユキ

40歳になってから給料明細に「介護保険料」っていう項目が増えてた…。これって何で40歳から払うの?金額もどうやって決まるの?
モリガマ

介護保険は「みんなで支え合う仕組み」。40歳から支払い始めて、65歳以降は徴収方法と金額が変わる二段構えなんだ。2026年度の協会けんぽは1.62%、本人負担は0.81%になっているよ。

給与明細の控除欄に「介護保険料」が登場するのは、40歳の誕生日を迎えた月から。この記事では、介護保険料がいつ・どうやって・いくら徴収されるのかを、2026年度の最新数字で解説します。さらに65歳以降の徴収方法の切り替えや、退職後・自営業者の支払いまでを整理します。

介護保険の2つの被保険者区分

区分 対象年齢 徴収方法 サービス利用条件
第2号被保険者 40〜64歳 健康保険料と一体で徴収 特定疾病(16種)に該当時のみ
第1号被保険者 65歳以上 年金から特別徴収 or 普通徴収 原因問わず要介護・要支援認定

40歳になった月から「第2号被保険者」として徴収が始まり、65歳の誕生月から「第1号被保険者」に切り替わります。切替時に徴収主体が「健康保険」から「市区町村」に変わるのがポイントです。

① 40歳〜64歳:第2号被保険者の保険料

計算式(協会けんぽの場合)

介護保険料(本人負担)= 標準報酬月額 × 0.81%
※2026年度(令和8年度)協会けんぽの介護保険料率1.62%を会社と折半

標準報酬月額別の月額シミュレーション

月収(標準報酬) 年収目安 本人負担(月額) 本人負担(年額)
20万円 約300万円 1,620円 19,440円
30万円 約450万円 2,430円 29,160円
40万円 約600万円 3,240円 38,880円
50万円 約750万円 4,050円 48,600円
65万円 約1,000万円 5,265円 63,180円

年収450万円の会社員なら、40歳から介護保険料として年間約3万円を負担することになります。賞与には別途、標準賞与額×0.81%が課されます。

いつから天引きが始まる?

介護保険の資格取得日は「40歳の誕生日の前日」と決まっています。そのため:

  • 4月2日生まれ:4月から徴収開始
  • 5月1日生まれ:4月から徴収開始(前日が4月30日のため)

給与天引きのタイミングは会社によって1か月遅れることもあります。給与明細で「介護保険料」が突然増えていたら40歳の誕生月を迎えたサインです。

② 65歳以上:第1号被保険者の保険料

計算の仕組み

65歳以降は市区町村が3年ごとに改定する基準額をベースに、所得段階に応じて13段階程度に分けて決まります。2024〜2026年度の全国平均基準額は月額6,225円(第9期計画)です。

所得段階(例) 基準額に対する乗率 月額目安(全国平均)
生活保護受給・年金80万以下 0.285 約1,774円
本人非課税・年金80〜120万 0.485 約3,019円
本人課税・合計所得120〜210万 1.000(基準額) 6,225円
合計所得320〜420万 1.700 約10,583円
合計所得720万超 2.400 約14,940円

※乗率・段階数は市区町村により異なります。お住まいの市区町村のウェブサイトで「介護保険料 段階」と検索すると正確な額が分かります。

徴収方法:特別徴収と普通徴収

  • 特別徴収(原則):年金が年18万円以上の人は年金から天引き。手続き不要。
  • 普通徴収:年金が年18万円未満、または65歳になりたて等の場合は、市区町村から納付書が届き、自分で納める。

③ 自営業者・無職の人はどうなる?

国民健康保険加入者の場合

40〜64歳の自営業者・フリーランス・無職の人は、国民健康保険料に介護分が上乗せされる形で徴収されます。計算式は市区町村ごとに異なり、所得割+均等割の組み合わせが一般的です。

国保介護分の典型例(東京都某区・2026年度)
所得割: 前年所得 × 約2.4%
均等割: 約18,000円 ×(加入する40〜64歳の人数)
合計上限: 年約17万円

協会けんぽとの大きな違いは「会社負担分がなく、全額自己負担」になる点です。同じ年収でも会社員より介護保険料の負担感は重くなります。

退職後の取り扱い

会社員が退職した場合、選択肢は3つです:

  1. 家族の健康保険の扶養に入る:介護保険料の徴収なし(扶養の年収条件を満たす場合のみ)
  2. 任意継続被保険者になる:退職前の健保に最長2年継続。介護分も継続徴収(会社負担分も自己負担に)
  3. 国民健康保険に切替:上記の国保介護分が課税される

④ 介護保険料は控除になる?

介護保険料は社会保険料控除の対象となり、所得税・住民税の計算上、全額が控除されます。会社員は年末調整で自動反映されるため、確定申告は不要です。

  • 自営業者:国保介護分は確定申告書「社会保険料控除」欄に記載
  • 65歳以上:年金から天引きされた介護保険料も控除対象
  • 生計を一にする家族の分を本人が払った場合も控除可能(例:親の介護保険料を子が払った場合は子の所得控除に)

⑤ 介護保険料の将来予測

厚生労働省の試算では、第1号被保険者の保険料は2040年度に月額9,000円程度まで上昇する見込みです(高齢化と給付増のため)。

年度 第1号 全国平均(月額) 対前期比
第7期(2018〜2020) 5,869円
第8期(2021〜2023) 6,014円 +145円
第9期(2024〜2026) 6,225円 +211円
2040年度(試算) 約9,000円 +約2,800円

20年後には今より月3,000円弱の負担増が見込まれます。家計の老後計画では「年金収入から徐々に増える介護保険料」を組み込んで考えるのが現実的です。

よくある誤解

誤解1:40歳の誕生月から払い始めれば終わりがある

介護保険料に「払い終わり」はありません。40歳以降は生涯にわたって徴収されます。65歳で第1号に切り替わっても保険料は続き、年金からの天引き or 普通徴収で徴収されます。

誤解2:払っていれば誰でも介護サービスを使える

40〜64歳の第2号被保険者は、「特定疾病16種」(末期がん・若年性認知症・関節リウマチ等)に該当する場合のみ介護保険を使えます。一般的な事故やケガで要介護になっても、第2号は介護保険ではなく医療保険等の対応です。65歳以上の第1号は原因を問いません。

誤解3:扶養家族なら介護保険料は徴収されない

会社員の被扶養配偶者が40歳〜64歳の場合、第2号被保険者として保険料は徴収されません(健康保険の中で「特定被保険者制度」がある一部健保を除く)。ただし65歳以降は第1号として本人に直接課税されます。

誤解4:介護保険料が高い地域は介護サービスが充実している

必ずしも比例しません。高齢化率と介護施設の数、要介護認定者の割合が市区町村の保険料を左右します。サービスの選択肢が少ない地域でも、高齢化率が高ければ保険料は高くなります。

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公的機関の最新情報

※本記事の内容は執筆時点(2026年5月)の情報に基づきます。介護保険料率や保険料段階は市区町村により異なり、また毎年度改定されます。実際の負担額は給与明細・市区町村通知書でご確認ください。本記事は情報提供を目的としており、特定の制度活用を推奨するものではありません。

この記事の信頼性について
本記事は、国税庁・厚生労働省・金融庁など公的機関の一次情報をもとに作成し、税制改正・料率改定にあわせて内容を更新しています。記事の作成プロセスと情報源の選び方は運営者情報編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの際はお問い合わせからご連絡ください。

この記事を書いた人

森のおかね図書館 管理人

ひーくん(森のおかね図書館 管理人)

社会人になりたての頃、割高な貯蓄型保険やFX・バイナリーオプションで遠回りをした経験から、お金の勉強を7年間継続中。家計・税制・年金・NISA・iDeCo・住宅などの実体験を踏まえ、特定の金融商品の販売をしない中立な情報発信を心がけています。
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