※本記事の制度内容は2026年5月時点の情報に基づきます。最新の正式情報は記事末尾の公的機関リンクからご確認ください。
・ふるさと納税の始め方完全ガイドではふるさと納税の制度全般を解説
・年末調整の書き方完全ガイドでは年末調整の記入方法を解説
・本記事は「マイナンバーカードでできるお金の手続き」に特化し、健康保険・公金受取口座・確定申告・年金記録など5つの実務ステップを横断的にまとめます
2026年は、マイナンバーカードの使い方が大きく変わる年です。4月から従来の健康保険証が完全廃止、夏には新しい「マイナアプリ(仮)」の登場、秋にはAndroid版マイナンバーカードの本格刷新が予定されています。本記事では、お金まわりに絞って「いま登録しておくべき5つの手続き」を具体的に解説します。
2026年のマイナンバーカード重要トピック
| 時期 | 変更内容 |
|---|---|
| 2026年1月 | マイナポータルに「確定申告の事前準備」ページが提供開始。源泉徴収票・医療費・ふるさと納税が自動入力可能に。 |
| 2026年4月 | 従来の健康保険証が完全廃止。マイナ保険証 or 資格確認書のどちらかが必要に。 |
| 2026年夏(予定) | 「マイナポータルアプリ」と「デジタル認証アプリ」を統合した「マイナアプリ(仮)」提供開始予定。 |
| 2026年秋(予定) | Android版マイナンバーカード本格刷新。口座開設や本人確認がスマホで完結可能に。 |
iPhoneは2025年6月から搭載に対応済み(iOS 18.5以降・iPhone XS以降)、Androidは2026年秋に大幅刷新と、「カードを物理的に持ち歩かない」時代が本格化します。
① 健康保険証としての利用(マイナ保険証)
もっとも生活への影響が大きいのがこの一体化です。2026年4月以降、従来の紙やプラスチックの健康保険証は完全に使えなくなり、医療機関では以下のいずれかが必要になります。
| 手段 | 対象 | 準備 |
|---|---|---|
| マイナ保険証 | マイナンバーカード保有者 | 健康保険証の利用登録(後述) |
| 資格確認書 | カード未取得者・利用登録なしの人 | 健保組合等から無償で交付(申請不要) |
マイナ保険証の3つの登録方法
- 顔認証付きカードリーダー(医療機関・薬局の受付)で登録
- マイナポータルからスマホ・PCで登録
- セブン銀行ATMで登録
家計面のメリット
- 過去の薬剤情報・特定健診情報が医師と共有され、重複投薬・重複検査が減る
- 高額療養費の限度額適用認定証が不要に(自動で限度額適用)
- 転職・退職時の保険証切り替え時に、紙のカード返却を待たずに新保険が使える
高額な医療費が見込まれる場合、これまでは事前に保険者に申請して「限度額適用認定証」を取得する必要がありました。マイナ保険証なら、受付で同意するだけで医療機関の窓口負担が自動的に限度額までに抑えられます。
② 公金受取口座の登録
公金受取口座制度は、給付金や還付金を受け取るための口座をマイナンバーと紐付けて国に登録しておく仕組みです。災害時の給付金、年金、児童手当、税金の還付など、行政からのお金の受け取りが圧倒的にスムーズになります。
登録するメリット
- 給付金申請時に口座情報の記入が不要(住所変更・改姓時の届出忘れも解消)
- 確定申告の還付金が申告時の口座入力ナシで受け取れる
- 緊急時の特別給付金が、申請して数日で振り込まれる
登録方法
マイナポータルにログイン →「公金受取口座の登録・利用」→ 金融機関・口座番号を入力 → 完了。5分程度で終わります。
公金受取口座は個人ごとに1つだけ登録可能です。家族で別々の口座を登録しましょう(家族の口座は登録不可)。
また、口座を変えたい場合は同じ画面で上書き登録可能です。
③ 確定申告の自動入力(マイナポータル連携)
2026年1月から提供開始された「確定申告の事前準備」ページを使うと、確定申告に必要なデータを自動で取り込めるようになりました。
自動入力できる主なデータ
| データ種別 | 取得元 |
|---|---|
| 給与所得の源泉徴収票 | 勤務先(連携対応企業) |
| 医療費(医療費控除) | 健康保険組合(マイナ保険証利用分) |
| ふるさと納税の寄附金額 | ふるさと納税ポータル(連携対応サイト) |
| iDeCoの掛金 | 運営管理機関(連携対応分) |
| 生命保険料控除 | 保険会社(連携対応分) |
| 特定口座の年間取引報告書 | 証券会社(連携対応分) |
事前にやっておくこと
- マイナポータルにログイン
- 「外部サイトとの連携」から e-Tax 連携を有効化
- 各データ取得元(保険会社・証券会社・ふるさと納税サイト)でマイナポータル連携を申し込む
連携の申し込みは1〜2週間かかることもあるため、確定申告期(2〜3月)の前年12月までに設定しておくのがおすすめです。
④ 年金記録の確認(ねんきんネット連携)
マイナポータルからねんきんネットにシングルサインオンでアクセスでき、以下が確認可能です。
- これまでの年金加入記録(厚生年金・国民年金の月数)
- 将来の年金見込額(さまざまな働き方シミュレーション可)
- 過去の標準報酬月額の推移
- 「年金請求書」の事前ダウンロード(65歳前後の手続き)
年金記録は会社の届出ミスや転職時の手続き漏れで抜けていることがあります。30代・40代のうちにねんきんネットで定期確認しておくと、後で「記録なし」に気づいて取り戻す手間を防げます。
⑤ ふるさと納税の確定申告連携
ふるさと納税の確定申告では、これまで寄附金受領証明書を紙で集めて添付する必要がありました。マイナポータル連携を使えば、寄附金額が自動で確定申告書に入力されます。
使えるふるさと納税サイト(代表例)
- さとふる、ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税、ふるなび、ANAのふるさと納税 ほか
- ※サイトによっては個別に「マイナポータル連携設定」が必要
ワンストップ特例を使わず確定申告する人(医療費控除や住宅ローン控除1年目と同時にやる人)にとって、この機能は「証明書の紙仕分け作業」を完全に消す大きなメリットです。
マイナンバーカードを「お金の手続き道具」にする3ステップ
- マイナポータルにログインできる状態にする
スマホアプリ「マイナポータル」をインストールし、カードをかざしてログイン。iPhone利用者はiOS 18.5+で物理カード不要に。 - 初期設定を3つ済ませる
① 健康保険証利用登録、② 公金受取口座登録、③ e-Tax連携(「外部サイトとの連携」から)。 - 連携可能な外部サービスを順次申込み
勤務先(源泉徴収票)、生命保険会社、証券会社、ふるさと納税サイトで「マイナポータル連携」を申し込む。
3ステップとも一度設定すれば翌年以降も使えるため、「面倒な手続きを未来の自分のために前倒し」するイメージで取り組むと続きやすいです。
よくある誤解
誤解1:マイナンバーカードを作ると個人情報が国に丸見えになる
マイナンバーカード自体に税・年金・医療の情報が記録されているわけではなく、各機関の情報はそれぞれの機関にあります。マイナンバーは「情報を紐付ける鍵」であり、紐付け先の情報を一括で見られる権限を国に渡しているわけではありません。
誤解2:カードを落とすと預金が盗まれる
マイナンバーカードに口座情報や残高は記録されていません。公金受取口座を登録していても、それは「行政から振り込む先」であり、カードから引き出されることは仕組み上ありません。万一紛失時は「マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)」で24時間停止可能です。
誤解3:マイナ保険証だと医療費が高くなる
初診時の加算は2024年12月以降、マイナ保険証のほうが安く設定されています(資格確認書よりも数十円安い)。
誤解4:スマホ搭載すれば物理カードは捨てて良い
スマホ搭載後も物理カードは引き続き必要です。スマホは「物理カードの電子証明書のコピー」を持つ仕組みで、カードを失効させるとスマホ側の機能も使えなくなります。
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公的機関の最新情報
※本記事の内容は執筆時点(2026年5月)の情報に基づきます。制度は今後変更される可能性があるため、手続き前に必ず公的機関の最新情報をご確認ください。本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品や行政手続きを推奨するものではありません。


