【2026年12月改正】企業型DCとiDeCoの違いと使い分け|月6.2万円・70歳までへ大幅拡大

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※本記事の制度内容は2026年5月時点の情報(2026年12月施行予定の改正含む)に基づきます。最新の正式情報は記事末尾の公的機関リンクからご確認ください。

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・本記事は「企業型DC vs iDeCo(個人型)」に特化し、勤務先の企業型DCがある会社員が「自分はどう活用すべきか」を、2026年12月の大改正を踏まえて解説します
ユキ

会社に企業型DCがあるから「iDeCoは関係ない」と思ってたんだけど、2026年12月から大きく変わるって聞いたよ。企業型DCとiDeCo、結局どっちを使えばいいの?
モリガマ

今までは「企業型がある人=iDeCo月2万まで」だったけど、2026年12月の改正で会社員は合算で月6.2万円まで拠出できるようになるんだ。これは大きな枠拡大だよ。加入年齢も70歳未満まで延長される予定だね。

確定拠出年金には、会社が制度として用意する「企業型DC」と、個人で申し込む「iDeCo(個人型)」の2種類があります。2026年は両方の制度に大きな改正が入る記念碑的な年。本記事では、企業型DCとiDeCoの違いを整理しつつ、改正後の最適な使い方を解説します。

企業型DCとiDeCo(個人型)の基本比較

項目 企業型DC iDeCo(個人型)
掛金の主体 会社が拠出(+本人マッチング可) 本人が拠出
運営管理機関 会社が選定(社員は変更不可) 本人が自由に選択
運用商品 会社が用意したラインナップから選択 金融機関が用意したラインナップから選択
手数料 会社負担が一般的 本人負担(月171円〜)
所得控除 会社拠出は給与扱いされず/マッチングは小規模企業共済等掛金控除 全額が小規模企業共済等掛金控除
転職時 転職先の制度に応じて移換手続き 勤務先が変わっても継続可能

大きな違いは「誰がお金を出すか」「誰が金融機関と運用商品を選ぶか」。企業型は会社が主体、iDeCoは本人が主体です。

2026年・2027年の大改正スケジュール

時期 変更内容
2026年4月 企業型DCマッチング拠出の制限撤廃。従業員が事業主掛金を超えて拠出可能に。
2026年12月施行
(2027年1月拠出分〜)
iDeCo拠出限度額の大幅引き上げ
・第1号(自営業):月6.8万 → 月7.5万
・第2号(会社員・企業年金なし):月2.3万 → 月6.2万
・第2号(会社員・企業年金あり):月2万 → 合算で月6.2万に統一
・第3号(専業主婦):月2.3万 → 月6.2万
企業型DC上限:月5.5万 → 月6.2万
2027年中 加入可能年齢の延長:原則65歳未満 → 70歳未満
「合算で月6.2万円」の意味
改正後は、企業型DCの会社拠出+本人マッチング+iDeCoの合計が月6.2万円以内に収まる範囲で自由に組み合わせできます。例えば、会社拠出が月2万円なら、iDeCo(または企業型マッチング)で残り4.2万円まで上乗せ可能になります。

パターン別:あなたはどう活用すべきか

パターン1:企業型DC「あり」会社員

勤務先に企業型DCがある場合、最初に確認すべきは「マッチング拠出の有無」と「iDeCo併用可否」です。

勤務先の制度 推奨アクション(改正後)
マッチング拠出制度あり まずマッチング拠出を限度まで活用(会社の手数料負担あり)。さらに上乗せしたければiDeCoを追加。
マッチング制度なし iDeCo一択。商品選択肢の自由が大きく、手数料が高くても十分元が取れる。
選択制DC(給与の一部をDCに変える) 給与をDCに振り替える分は社会保険料も減るため、節税効果が二段。フル活用が基本。

パターン2:企業型DC「なし」会社員

2026年12月以降は、iDeCo月23,000円 → 月62,000円と枠が約2.7倍に拡大します。年間74.4万円まで全額所得控除対象。

節税効果の試算(年収500万円・所得税10%・住民税10%)
・改正前:月2.3万 × 12 = 27.6万円 × 20% = 年5.5万円節税
・改正後:月6.2万 × 12 = 74.4万円 × 20% = 年14.9万円節税
差額は年9.4万円。20年積み立てれば節税効果だけで188万円

パターン3:自営業・フリーランス

第1号被保険者は月7.5万円(年90万円)まで拡大。国民年金基金との合算枠であることに注意。

  • 2026年改正前:月6.8万円
  • 2026年改正後:月7.5万円(+7,000円)
  • 第2号と比べて元の枠が大きいため、引き上げ幅は控えめ

パターン4:専業主婦(夫)・パート

第3号被保険者も月23,000円 → 月62,000円に拡大。ただし所得が低ければ所得控除の効果は限定的なため、運用益非課税のメリットを生かす積立メインの活用がおすすめ。配偶者の年収が高ければ配偶者の側でiDeCo拠出する方が節税効果は大きいです。

マッチング拠出 vs iDeCo:企業型DCがある人の判断軸

2026年4月からマッチング拠出の「事業主掛金を超えてはならない」ルールが撤廃されるため、改正後はマッチング拠出も柔軟になります。

比較軸 マッチング拠出 iDeCo
手数料 会社負担で無料が多い 本人負担 月171円〜+金融機関手数料
商品選択肢 会社の用意した商品のみ(10〜30本程度) 金融機関ごとに数十本(ネット証券が豊富)
手続き 勤務先窓口で簡単 自分で金融機関を選び、書類提出
転職時 移換手続きが必要 そのまま継続
節税効果 同じ(全額所得控除) 同じ(全額所得控除)

判断のポイントは「会社の商品ラインナップに納得しているか」です。低コストインデックスファンドが揃っているならマッチングで十分。ラインナップが古い・信託報酬が高い場合は、iDeCoで自分の使いたいネット証券を選ぶ価値があります。

転職・退職時の取り扱い

企業型DC加入者の転職パターン

  1. 転職先にも企業型DCがある:転職先の制度に移換(最も簡単)
  2. 転職先に企業型DCがない・公務員・自営業になる:iDeCoに移換
  3. 退職後に主婦(夫)になる:iDeCoに移換(第3号として継続拠出または運用指図者)
6か月以内の手続きが超重要
退職後6か月以内に移換手続きを完了しないと、企業年金連合会の「自動移換」となり、運用が止まる上に管理手数料だけ毎月引かれ続けます。資産が「眠る」状態になるため、退職時は必ず移換先を決めましょう。

よくある誤解

誤解1:企業型DCがある人はiDeCoに入れない

2022年10月以降は原則として両方加入可能です。2026年12月の改正でさらに枠が拡大し、合算で月6.2万円まで使えます。

誤解2:マッチング拠出はやらない方が損

会社が手数料を負担してくれることが多いため、マッチング制度がある人は基本的にやった方が得です。ただし、自社の商品ラインナップに納得できない場合は、手数料を払ってでもiDeCoで好きな金融機関を選ぶ価値があります。

誤解3:60歳まで引き出せないから始めない方がいい

60歳まで引き出せないのはデメリットではなく「強制積立装置」。意志の弱い人ほどiDeCoが向きます。緊急時の生活費はNISAや現預金で別途確保するのが正しい組み合わせ方です。

誤解4:改正で枠が増えるなら2026年12月まで待つべき

待つ必要はありません。「枠を使い切れる金額を今から積み立てる」のが基本。改正後に枠が空いたら掛金変更すればOKです。複利の力は始めた時間に比例します。

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公的機関の最新情報

※本記事の内容は執筆時点(2026年5月)の情報に基づきます。2026年12月施行予定の改正内容は今後変更される可能性があります。実際の制度活用は、勤務先・運営管理機関の最新情報をご確認のうえご判断ください。本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。

この記事の信頼性について
本記事は、国税庁・厚生労働省・金融庁など公的機関の一次情報をもとに作成し、税制改正・料率改定にあわせて内容を更新しています。記事の作成プロセスと情報源の選び方は運営者情報編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの際はお問い合わせからご連絡ください。

この記事を書いた人

森のおかね図書館 管理人

ひーくん(森のおかね図書館 管理人)

社会人になりたての頃、割高な貯蓄型保険やFX・バイナリーオプションで遠回りをした経験から、お金の勉強を7年間継続中。家計・税制・年金・NISA・iDeCo・住宅などの実体験を踏まえ、特定の金融商品の販売をしない中立な情報発信を心がけています。
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