成長投資枠とつみたて投資枠、何が違う?
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあり、両方を同時に使えます。違いはこの3つだけです。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間上限 | 120万円 | 240万円 |
| 買える商品 | 金融庁が選んだ投資信託のみ | 個別株・ETF・REIT・投資信託 |
| 買い方 | 積立のみ | 一括でも積立でもOK |
生涯で使える非課税枠は全体で1,800万円。このうち成長投資枠は最大1,200万円まで使えます。
初心者はどう使えばいい?3つのパターン
パターン1:つみたて投資枠と同じものを買う
いちばんシンプルな方法です。つみたて投資枠で全世界株式やS&P500連動のインデックスファンドを積み立てている人が、成長投資枠でも同じファンドを買い増すだけ。
向いている人:投資を始めたばかり、シンプルに運用したい、年120万円では枠が足りない
パターン2:コア+サテライトで分ける
つみたて投資枠では全世界株式のインデックスファンドを「コア(土台)」として積み立てつつ、成長投資枠では「サテライト(味付け)」として別の商品を少し加える方法です。
サテライトの例:
- 新興国株式ファンド(インドなど成長市場への分散)
- REITファンド(不動産からの分配金を非課税で受け取る)
- 金(ゴールド)関連ファンド(株式と異なる値動きで分散効果)
向いている人:基本はインデックスで安定運用しつつ、少し幅を広げたい
パターン3:高配当株で配当金を非課税にする
成長投資枠では個別の日本株も買えるため、配当利回りの高い銘柄を保有して配当金を非課税で受け取るという使い方もあります。通常は配当金に約20%の税金がかかりますが、NISA口座なら非課税です。
向いている人:投資経験がある、定期的な収入(配当金)がほしい、銘柄選びに時間をかけられる
成長投資枠でも買えないものがある
成長投資枠は幅広い商品が対象ですが、長期の資産形成にふさわしくないと判断された商品は除外されています。
- 整理銘柄・監理銘柄 ― 上場廃止の可能性がある株式
- 信託期間20年未満の投資信託 ― 長期保有に不向き
- 毎月分配型の投資信託 ― 元本を取り崩す分配は資産形成に逆行
- 高レバレッジ型 ― デリバティブを多用したハイリスク商品
初心者がやりがちな3つの失敗
1. 枠を使い切ろうとして焦る
「年240万円の枠を使い切らないともったいない」と焦って無理な投資をするのはNG。使わなかった枠は消えますが、無理な投資で損をする方が痛いです。自分のペースで使いましょう。
2. 頻繁に売買する
NISAで売却すると、その枠が復活するのは翌年以降。今年売って今年また買うことはできません。頻繁な売買は枠の浪費になります。
3. NISA口座の損失は他の利益と相殺できない
通常の証券口座なら、損が出た銘柄と利益が出た銘柄を相殺(損益通算)して税金を減らせます。でもNISA口座の損失は損益通算の対象外。つまり、NISAでは「損をしてもメリットがない」ということです。だからこそ、長期で値上がりが期待できる商品を選ぶことが大切です。
迷ったら「つみたて投資枠の延長」でOK
大切なのは「成長投資枠だから特別なことをしなきゃ」と思わないこと。枠の名前に惑わされず、自分のリスク許容度に合った商品を選びましょう。

まとめ
- 成長投資枠は個別株やETFも買えるが、インデックスファンドでもOK
- 初心者は「つみたて投資枠と同じものを買い増す」がいちばんシンプル
- 慣れてきたらコア+サテライト戦略で少しずつ幅を広げる
- 毎月分配型や高レバレッジ型は対象外(制度が除外している)
- NISA口座の損失は損益通算できない。長期・分散が基本
- 枠を使い切ることより、自分のペースで続けることが大事
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※本記事は2026年5月時点の制度情報をもとにしています。特定の金融商品の推奨・勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクがあり、元本保証はありません。
参考情報・公的機関リンク
本記事は以下の公的機関の公表資料を参考に作成しています。最新情報・最新の制度内容は各公式サイトでご確認ください。
- 金融庁「NISA特設ウェブサイト」 — NISA制度の最新情報・対象商品など


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