老後のお金完全ガイド|年金・iDeCo・退職金・必要資金を1ページで理解

老後のお金完全ガイド|年金・iDeCo・退職金・必要資金を1ページで理解 老後・年金
約13分で読めます
ユキ
老後のお金って、年金とかiDeCoとか退職金とか…多すぎて何から手をつけたらいいかわからない!
モリガマ
大丈夫。このページで老後のお金の全体像をつかんで、自分に必要な情報だけ深掘りしていこう。
ユキ
全体像かぁ…。まずは大きな数字をざっくり知りたいかも。
モリガマ
老後のお金は、大きく「年金」「退職金」「自分で用意するお金」の3つに分けて考えるよ。まず数字を表で見てみよう。

老後のお金 全体像

老後のお金は、国から受け取る年金、勤め先から受け取る退職金、そして貯金やiDeCo(自分で掛金を積み立てて運用する年金)などの自分で用意するお金の3つでできています。表の「所得控除」は税金の計算で所得から差し引ける額、「運用益非課税」は運用で得た利益に税金がかからないことです。

項目 目安の金額 ポイント
老齢基礎年金(満額) 月7万608円(年84万7,300円) 2026年度。未納期間があると減額
老齢厚生年金(平均) 月約15.1万円 基礎年金+報酬比例部分の合計
年金の繰下げ増額 0.7%/月(最大84%増) 70歳まで繰り下げると42%増
退職金(大企業平均) 約2,000万円 一時金 or 年金受取で税金が変わる
退職金(中小企業平均) 約1,000万円 企業規模・勤続年数で大きく変動
老後の生活費(月額) 月29.7万円(消費支出26.4万円+税・社会保険料3.3万円) 総務省家計調査・65歳以上夫婦世帯
年金で不足する額 平均で月約4.2万円(2025年) 退職金・貯蓄・iDeCoで補う
iDeCoの節税効果 会社員で月2.3万円なら年約4.1万〜8.3万円(所得税率5〜20%の場合) 所得控除+運用益非課税+受け取るときの税負担を軽くする仕組み

ユキ
老後の準備、何から始めればいいのかわからないんだよね……。
モリガマ
まずは今の状態で老後がどのくらい安心かチェックできるツールがあるよ。
モリガマの頭のがま口が開き、神々しい光と共にツールが飛び出した
まずは老後安心度を診断してみる

ここからは50代以降の準備と受け取り方を、年代ごとに整理していく。若い世代の人は、将来どんな確認が必要になるかを先に見ておく使い方もできる。

50代:老後に向けた準備期

ユキ
50代ってまだ準備の段階なんだ。何をやっておくべき?
モリガマ
50代は「見える化」がカギ。年金額、退職金、足りない金額を数字で確認するところから始めよう。

やること1:自分の年金額を確認する

ねんきん定期便やねんきんネットで、自分が将来受け取れる年金額を確認しよう。老齢基礎年金の満額は年84万7,300円(2026年度)だが、未納期間があるとその分減額される。厚生年金を含めた平均受給額は月約15.1万円(2024年度末)だ。

保険料の免除や猶予を受けた期間がある場合は、10年以内なら追納で年金額を増やせる可能性がある。追納は免除・猶予の期間が対象で、未納の期間は対象外だ(未納でも、納付期限から2年以内なら後から納められる)。

やること2:iDeCoの特徴を確認する

iDeCoには税金の面で3つの特徴がある。

  • 掛金(積み立てるお金)が全額、所得控除になる
  • 運用で得た利益に税金がかからない
  • 受け取るときに退職所得控除(退職金の税金計算で差し引ける額)や公的年金等控除(公的年金などの税金計算で差し引ける額)が使える

原則60歳まで引き出せないので、運用できる期間や収入、目的を踏まえて判断しよう。

NISA(投資で得た利益に税金がかからない制度)とどちらを優先するかも、収入や目的によって変わる。また2027年の手数料改定も知っておきたい。

iDeCoの節税額をシミュレーションする

やること3:退職金の額と受け取り方を確認する

退職金は大企業で平均約2,000万円、中小企業で平均約1,000万円。ただし勤続年数や企業規模で大きく変わるので、自社の退職金規定を必ず確認しよう。

退職金は「一時金」と「年金」の2つの受け取り方があり、税金の扱いがまったく違う。この選択は数十万〜数百万円の手取り差になることもある。

やること4:老後のお金の優先順位を整理する

年金確認、iDeCo、退職金、保険の見直し…やるべきことが多い50代。確認することが多いので、優先順位をつけて、ひとつずつ確かめていこう。

60歳前後:お金を受け取る時期

ユキ
60歳になったら退職金とかiDeCoを受け取るんだよね?どう受け取ればいいの?
モリガマ
ここが一番差がつくタイミング。受け取り方しだいで手取りが大きく変わるから、しっかり確認しよう。

退職金の受け取り方を決める

退職金を一時金で受け取ると「退職所得控除」が使え、税負担が軽くなる。年金として受け取ると毎年の収入が安定するが、雑所得(税金を計算するときの所得区分の一つ)として課税され、社会保険料にも影響する。

iDeCoの受取タイミングとの組み合わせも重要だ。退職金とiDeCoを同じ年に一時金で受け取ると1つの退職所得控除を分け合う形になり、思ったより税金がかかることがある。

退職金の手取りをシミュレーションする

iDeCoの出口戦略を立てる

iDeCoは60歳以降に受け取れるが、一時金・年金・併用の3パターンがある。退職金との受取時期をずらすことで退職所得控除を別々に使えるケースもある。

ただし、受け取る順番によっては控除が調整される。

  • 対象となる順番:iDeCoを先に一時金で受け取り、あとで退職金を受け取る場合
  • いまの条件:2026年1月以降は、2つを受け取る時期の間隔が9年以内だと控除が調整される
  • 以前との違い:以前は4年以内だった

65歳〜:年金生活のはじまり

ユキ
年金だけで生活費足りるのかな…平均で月4万円くらい不足するって聞くと不安になる。
モリガマ
不足額は人によって違う。まずは自分の数字を把握して、繰り下げや生活費の調整で対策を考えよう。

年金の繰り下げ受給を検討する

年金は65歳から受け取るのが基本だが、受給開始を遅らせる「繰り下げ」で受給額を増やせる。1か月繰り下げるごとに0.7%増額、70歳まで繰り下げると42%増、75歳までなら84%増になる。

ただし繰り下げ中は年金を受け取れないので、その間の生活費をどう用意するかが大事になる。「損益分岐点」(受け取り始める年齢ごとの受取総額が逆転する年齢)を確認して判断しよう。

年金繰り下げシミュレーターで試す

生活費の不足額を把握する

総務省の家計調査(2025年・65歳以上の夫婦のみの無職世帯)の数字は次のとおりだ。

  • 毎月の生活費(消費支出):26.4万円
  • 手取りの収入(税・社会保険料を引いた後):22.2万円
  • 不足額:約4.2万円

実際の不足額は世帯によって大きく違う。この不足分を退職金の取り崩し、iDeCoの年金受取、貯蓄などで補うことになる。

自分の場合にいくら不足するのか、シミュレーターで確認しておこう。

老後資金シミュレーターで計算する

万が一に備える:遺族年金

配偶者が亡くなった場合に受け取れる遺族年金についても知っておこう。受給要件や金額は年金の種類や家族構成で変わる。

老後のお金シミュレーター一覧

数字で確認することが老後準備の第一歩。目的に合ったシミュレーターを使ってみよう。

シミュレーター わかること
老後資金シミュレーター 老後に必要な貯蓄額の目安
年金繰り下げシミュレーター 繰り下げた場合の受給額と損益分岐年齢
退職金受取シミュレーター 一時金vs年金受取の手取り比較
iDeCo節税額シミュレーター 年間の節税効果の概算
老後安心度診断 今の準備状況の総合チェック

老後・年金カテゴリの主な記事とツール

モリガマ
最後に、このカテゴリの主な記事とツールをまとめたよ。迷ったらここから読んでみて。

老後で最初に読む記事

最初に 老後資金はいくら必要?シミュレーションで確認

まずは自分の老後に必要な金額を知るところから。すべての対策はここが起点になる。

主なシミュレーター

主な記事

ユキ
全体像がわかったら、なんだか少し安心してきた。まずは自分の年金額を確認してみる!
モリガマ
うん。数字がわかると、何を準備するかを考えやすくなるよ。

※この記事は2026年5月時点の制度・データに基づいて作成しています。年金額・税制・iDeCoの制度は変更される場合があります。具体的な判断にあたっては、年金事務所・税理士・ファイナンシャルプランナーなどの専門家にご相談ください。本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品や制度の利用を推奨するものではありません。

参考情報・公的機関リンク

本記事は以下の公的機関の公表資料を参考に作成しています。最新情報・最新の制度内容は各公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 老後資金はいくら必要?

年金収入・毎月の支出・寿命で決まり、人によって異なります。まず年金見込み額と老後の支出を把握し、不足分を貯蓄・運用で備えるのが基本です。

Q. 老後資金は何で準備する?

年金を土台に、iDeCo・新NISA・退職金・預貯金を組み合わせます。現役時代から長期で積み立てるほど、複利の効果で準備しやすくなります。

Q. 老後はお金をどう取り崩す?

定額・定率・4%ルールなどの方法があります。資産が何歳まで持つかを意識し、税金が有利な口座から順に取り崩すなど、出口の戦略も大切です。

この記事の信頼性について
本記事は、国税庁・厚生労働省・金融庁など公的機関の一次情報をもとに作成し、税制改正・料率改定にあわせて内容を更新しています。記事の作成プロセスと情報源の選び方は運営者情報・編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの際はお問い合わせからご連絡ください。

この記事を書いた人

森のおかね図書館 管理人

ひーくん(森のおかね図書館 管理人)

社会人になりたての頃、割高な貯蓄型保険やFX・バイナリーオプションで遠回りをした経験から、お金の勉強を7年間継続中。家計・税制・年金・NISA・iDeCo・住宅などの実体験を踏まえ、特定の金融商品の販売をしない中立な情報発信を心がけています。
プロフィールを詳しく見る / 編集方針

免責 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・サービスの推奨や投資・税務助言ではありません。掲載内容は執筆時点の情報であり、最新の制度・金額については公式情報でご確認ください。詳しくは免責事項・編集方針をご覧ください。
老後・年金
森のおかね図書館管理人をフォローする
タイトルとURLをコピーしました